日経平均先物CFDで裁定取引を学ぶ

      2018/06/20

GMOクリックには日本225という名称の日経平均先物を対象としたCFDがあります。

取引単位は10倍なので現在は220,000円前後の額を取引することになりますが、レバレッジが10倍なので証拠金は22,000円程度で取引できることになります。こちらはドル建てではなく円建てとなっています。

価格調整額は買い保有で貰える

日経平均先物を対象としていますので価格調整額が発生します。前回は1780円、前々回は380円、現在の日経平均先物は期先が安い逆ザヤですからCFDの買い保有で貰えます。

アメリカダウは買い保有で支払いに

アメリカダウは金利上昇の影響を受けて期先が高い順ザヤ=コンタンゴ状態になっていますので買い保有だと支払いになります。

株価指数の先物は配当分が差し引かれた理論値で取引される

商品先物系ですと期先が高い順ザヤが多いですが、現物に配当がある日経平均などの株価指数の先物はその配当を差し引いた額で先物価格が構成されます。ここに金利なども加味されますが日本の場合は現在金利を加味する必要がありません。
日本225の価格調整額は結局のところ配当分の差ということになります。

くりっく株とGMOクリックのCFDを比較

なぜ、配当分なのか分かりやすい例としてくりっく株365の日経225と比較してみましょう。
くりっく株365のCFDの場合は現物を対象としていますので3月6月9月12月のメジャーSQ以外の月でも配当が貰えることから人気がありました。ここで思いつくのがくりっく株のCFDを買持ちしてヘッジに日経先物を売れば配当だけまるどりできるのではないかということ。
実際にやってみましょう。

くりっく株の日経225を買ってGMOクリックの日本225をヘッジで売ると配当まるもうけになるのか?

2017年の3月8日にくりっく株365の日経225を19254円で買い(便宜上当日の日経終値を使います)、GMOクリックの日本225を19179で売り(価格調整日の期先の値段)ます。
2017年4月から2018年3月までの配当受取額総額は50,829円。
以下の表はくりっく株。

一方GMOクリックの日本225の価格調整額総支払額は40,600円。※10倍にして取引額を揃えます。

配当受取から価格調整額を差し引くと10,209円のプラスとなります。

現物と先物の収支は

2018年3月7日時点(価格調整日)の日経平均株価は21,252円でプラス1998円、期先の価格は21,283円でマイナス2104円。
差引106円のマイナス。これを100倍して単位を揃えると10,600円のマイナスとなります。

現物買いの先物売りのトータル収支はプラマイゼロ

トータルするとほぼ収支ゼロとなります。

現物と先物の価格差でサヤがとれるとは

このことから分かるのは先物の価格が理論値より高かったり安かったりすればそこでサヤが取れる、裁定取引ができるということです。
基本的には先物の清算日=SQには先物価格と現物価格は一致しますので、もし先物価格が理論値と違っている場合(現物より先物が高い場合はは先物売りの現物買い、現物より先物が安ければ現物売りの先物買い)ポジションを建てた時点で利益が確定し、損をすることがない完全な裁定取引(あくまで理論上ですが)が出来ます。
ただ、裁定の機会自体そうは多くありませんしサヤが開けば裁定がすぐに入り価格差は正常値に戻ります。また資金がないと実行するのはなかなか難しいのでやっているのは証券会社の自己部門など業者さんばかりのようですが。

配当狙いのCFD買い持ちは、日本の場合現在は金利を考慮しなくてもいいですし、CFDですから実際は数分の一の証拠金で運用できるので証拠金に対する実際の利回りを考えると大変魅力的ですが、株価が2%ほど下落すればその配当分はとんでしまうことに変わりはないことに注意しましょう。

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