※追記
2020年3月の米国VIの価格調整額は8150円でした。
2020年3月11日米国VI価格調整額
今回は売り保有で大きく支払いになりましたが直近1年の受渡額をみるとまだプラスですね。
米国VI直近1年の価格調整額

3月11日は米国VIの価格調整の日です。厳密には翌日終値になりますが。
VIX先物は現在3月限が44.65、4月限が36.4で推移しています。
S&P500は昨日大きく値を戻しましたのでVIX先物も若干値を下げましたが、現在はまた少し値を上げています。

本来のVIX先物の期限は来週ですが、米国VIは本日なのでこのままだとかなり大きなバックワーデーションになり売り保有継続の場合は支払いになりそうです。
とは言え、現在米国VIは新規売りが規制されていますから売り継続の方は長期保有の方でしょうから今までの価格調整額の受け取りも積みあがり、また証拠金もかなり多く積まれていることでしょう。

ちなみに5月限のVIX先物は30程度で推移しています。
どれくらいバックワーデーションの期間が続くか過去の事例をちょっと調べてみました。
過去VIX指数40を超えた時期に限定すると

2015年のバックワーデーション期間約2か月

2015年8月の時は8/20日から10/14日まで約2か月程度です。この時の最大バックワーデーション(終値ベース)は3.9。ちなみに11月12月にも日数は少ないですがバックワーデーションの時期があり、翌年の2016年は年初から2月中旬までバックワーデーションが続いています。

2011年のバックワーデーションは約2か月半

2011年は8/8日にVIX指数が初めて40を一気に超えて48をつけます。この時は7/27日にバックワーデーションが始まり(厳密にはその前にも何度かバックワーデーションになっています)、11/15日に終わります。この時の最大バックワーデーションは7.5です。

2010年のバックワーデーションは1か月弱

2010年は5/7日にVIX指数が40.95をつけます。バックワーデーションは5/6日に始まり途中何度かコンタンゴに戻り6/9日に一応終わったとみていいと思います(厳密にはそのご何度かバックワーデーションはあります)。この時の最大バックワーデーションは1.75。

リーマンショック時の最大バックワーデーション21.1

あとVIX指数が40を超えたのはリーマンショック時の2008年2009年まで遡るのであまり参考にならないかもしれません(既に今回のコロナショックはリーマンショック級だと言う人もいますが)。
一応参考までに2009年は1月初めころから4月初めころまで途中何度かコンタンゴに戻りながらバックワーデーションが続きます。
2008年は6月下旬ころからバックワーデーションが始まり途中何度かコンタンゴになり、7月下旬には一旦終息します。9月の下旬頃から再度バックワーデーションが始まり最大バックワーデーション21.1を記録。12/11日に一旦コンタンゴに戻ります。ちなみにこの日のVIX先物は期近が55.06、期先が55.32です。

今回は2/24日にバックワーデーションが始まり最大バックワーデーション8.45を記録しています。

バックワーデーションの時にVXXはどんな動きをするのか

VIXショーターの方にとって気になるのはVXXの動きではないでしょうか。
VXXだと理論値などで少し分かりにくいのでVXXが連動しているとされるVIX短期先物指数でみてみましょう。データが10年前までしかないのでリーマンショック時は省略します。※VIX短期先物指数のデータはこちらで公表されていますhttps://japanese.spindices.com/indices/strategy/sp-500-vix-short-term-index-mcap

興味深いのはVIX指数の動きとVIX短期先物指数の動きです。

同期間の開始時と終了時のVIX短期先物指数
2015年は480.41→565.62
2011年は9707.91→18114.81
2010年44385.06→51001.41

同期間の開始時と終了時のVIX指数
2015年19.14→18.03
2011年22.98→31.22
2010年32.8→33.73

同期間中のVIX指数最高値
2015年40.74
2011年48
2010年45.79

VIX指数最高値時のVIX短期先物指数
2015年687.54
2011年14813.85
2010年55191.95

最高値からバックワーデーション終了時のVIX指数騰落
2015年40.74→18.03 -55.7%
2011年48→31.22 -34.9%
2010年45.79→33.73 -26.3%

VIX最高値時からバックワーデーション終了時のVIX短期先物指数騰落
2015年687.54→565.62 -17.7%
2011年14813.85→18114.81 +22.2%
2010年55191.95→51001.41 -7.8%

2011年もVIX指数が下落しているにもかかわらずVIX短期先物指数は上昇しています。これはVIX指数が初めて40を超えた8/8日のVIX指数が一番高くその後何度もVIX指数が40を超えるような展開だっためであり、同期間でVIX短期先物指数が一番高かったのは10/3日の23578.85です。当日のVIX指数は45.45とずれているからです。

既にお気づきだと思いますが、VIX短期先物指数はVIX指数そのものではなくVIX先物が対象ですからVIX指数自体に連動していないことに留意する必要があるでしょう。