IG証券にはボラティリティ指数というVIX先物を対象とするCFDがあります。
以前はVIX先物と同様に期限がありましたので、GMOクリックの米国VIのような価格調整額の受け渡しはありませんでした。

現在IG証券にはボラティリティ指数のノックアウトオプションも設定されており、米国VIの代用として最近取引していましたが(ええ、ことごとく損切りさせられました(笑))、IG証券のボラティリティ指数には期限ありや期限なし、ボラティリティ指数のノックアウトオプションの仕組みなど非常にわかりにくいので備忘録的にまとめてみます。

ボラティリティ指数の期限ありとなしの違い

期限ありはVIX先物に連動するように設定されているようですが、期限なしは日々期近と期先の先物を一定割合でロールオーバーしているようです。VXXのような感じだと思っていいと思います。
ただ、VXXはロールオーバー時の損益が価格にそのまま反映しますが、IG証券の場合日々ファインディングコストとして受渡します。従ってVIX先物価格とあまり乖離しない価格になっています。
ロールオーバー時の損益とは要するに期近と期先の価格差になります(IG証券のサイトには金利もかかるように書かれていますが取引報告書では詳細は分かりませんでした。多分先物対象なのでかからないと思いますが)。現在のようなバックワーデーションの場合、売り保有で持ち越すと支払いになります。このファインディングコストの計算方法はサイトに説明があります。
ざっくり言えば期近20期先が22だと価格差2。これを1か月の日数で割る。土日も計算に含まれます。
よく分からなかったのはいつの時点が基準になり加算されるのかです。少なくとも翌日昼頃まで玉を保有していると確実に加算・減算されていました。

ボラティリティ指数のノックアウトオプション

ボラティリティ指数のノックアウトオプションは期限なしのボラティリティ指数のCFDに連動するようです。
注意が必要なのはオプションとは言いながらファインディングコストの受け渡しも発生します。
また、このノックアウトオプションはロスカットレートの最大値が概ね現在値から2ドル台後半になります(変動しますがその基準はよく分かりません)。従って長期保有しようにも今回のような変動幅の大きい相場には不向きです。

※米国VIブルやベアはUVXY、SVXYを原資産としていますのでアメリカ市場がクローズしている時は取引できません。従って市場が開いた時に値がとんでいる場合があり相場が急変しているときは逆指値をつけていてもまったく機能しない場合があります。
この点ノックアウトオプションはオプション購入額(厳密には証拠金となっていますが)以上は損失を被ることはないので必ずしも不向きとは言えません。

オプションと銘打っているのはこの最大ロスカット分以外の証拠金などがかからないからだと思われます。とは言え、実際はこのロスカットレート×ロット分のノックアウトオプションを購入するのではなく証拠金として預けます。

また、システム的によくできていると思うのは(あくまでIG証券にとってであり顧客には不利)ノックアウトレートで強制決済されるとノックアウトプレミアムなるものが0.2ドル程度余計に差し引かれます。
余計に差し引かれたくない場合は逆指値をノックアウトレートより低めに設定しておけばいいですが。
新規の発注が現在値レートでしかできず、指値発注ができないのも注意が必要です。買いつないでいこうとする場合は相場に張り付いていなければなりません(いわゆるVIX売りをしたい場合はベアのノックアウトオプションを買うことになります)。

2.6ドルでベアのノックアウトオプションを買った場合は約定した時のボラティリティ指数の価格より2.4ドル上昇したら強制決済されます(0.2ドルはノックアウトプレミアム)、とこんな感じになります。
ボラティリティ指数の価格で発注するのではなく、あくまでノックアウトオプションの価格で発注しますので最初は混乱するかもしれません。

そして、細かいことですが、IG証券の場合ドル建てです。買う場合も売る場合も自動で円に交換されます。ドル建てで商品を買う場合は現在のドル円レートより0.5円ほど高めで交換され(サイトの説明では0.5%)、円で受け取る場合は0.5円ほど安くなります。
従って頻繁に取引すると地味にコストとして響いてくるかもしれません。

コンタンゴで相場が安定しているとFXのように毎日ファインディングコストが入ってきますが、バックワーデーションだと毎日高いレートで支払う羽目(円に交換されますから手数料が0.5%引かれた額)になってしまいます。