価格調整額とは?CFDとアービトラージの関係

CFDの価格調整額とは

先物を対象とするCFDに発生するものであり、先物を対象としないCFDにはありません。
先物は限月(期限)がありますので、清算日には当月の先物は消滅してしまいます。するとその先物の価格を参照していたCFDは翌限の先物価格を参照することになります。
価格差がある場合にはその価格差を埋めるために調整金として受渡されるものが価格調整額であり、価格調整によって損益に違いはありません。

CFDの価格調整のイメージ

当月限の先物価格が1000円で満期を迎え翌限月の価格が1100円だとします。
そうするとCFDの価格が1000円から1100円にいきなり変わります。
そのCFDを買っている人はいっきに含み益100円増加。売っている人は逆に100円損します。
そこで価格調整額として買っている人からマイナス100円。売っている人にはプラス100円されます。
つまり、損益プラマイゼロにしてしまうのが価格調整額です。

CFDの価格調整は疑似ロールオーバー

先物には期限がありますが、CFDの場合は期限がないものがほとんどです(期限のあるものもあります)。期限のない物はこのようにして調整するわけですが、これは要するに先物をロールオーバーしているのと変わらないわけです。
買っていた人は1000円で売り返済して1100円で買い直す。従っていくらで買っていようがロールオーバー時に100円のコストがかかっているわけです。
逆に売っていた人はいくらで売っていようが1000円で買い返済して1100円で売り直しているのでこの部分だけを見るとやはり100円の利益があることになります。
最初はイメージし辛いかもしれませんが自分で計算してみるとすぐに分かると思います。

ロールオーバーしないのでコストがかからないという誤解

GMOクリックのCFDは価格調整額で相殺するのでロールオーバーするコストがかからないように一見すると思いますが果たしてそうでしょうか。
確かに価格調整で一旦相殺しているように見えますのでそういう意味では間違いではないですが。

ここでは詳しくは触れませんが、ロールオーバーを自動で行い、価格調整で相殺して一見コストがかからないように見えるCFDでも、コンタンゴ下でのCFD売り保有を長期間やると利益になる場合があります。これは逆に言うと買いの長期投資で損失が出ることであり、それは結局価格調整額として積みあがっています。これをコストというかどうかは人それぞれかもしれませんが。

実はロールオーバー時にコストがかかるという表現も語弊があり、この事を理解する事により順ザヤの先物買うべからずと昔からなぜ言われているか真意が分かってくるのではないでしょうか。
この事を理解せずして先物を対象とするCFDの長期保有で利益をあげるのは難しいでしょう。

公開日:
最終更新日:2018/05/26