サヤすべり取りのやり方~富豪の投資

まずサヤ取りとは何か知ろう

サヤ取りとは裁定取引、アービトラージの事であり、2つ以上の商品の価格差を利用して利益をあげることを言います。商品同士の価格に一定の相関性がある場合、価格差が大きくなる、或いは縮小する、ある一定の価格差に収れんするなどということが統計上分かることがあります。
価格差がこれから縮小すると考えれば高い方を売り、安い方を買い両建て状態にします。当然価格差がもっと大きくなる場合もありますから完全な裁定取引ではありません。あくまでこれまでの統計上、今後もそのようになるであろうという予測のもとに成り立つ手法です。
従って、利益をとろうと思えばある程度資金と期間が必要になります。これが富豪の利殖法と言われる所以でもあり、決して必ず儲かる、サヤ取りをやれば富豪になれるという意味ではありません。

サヤすべり取りとは何か

サヤすべり取りはサヤ取りの一種にあげられることが多いですが、根本的に収益の源泉が違い、先物限月間の価格差が収益源になります。
先物は必ず期限があり、基本的には各限月間で価格差があります。商品によって違いがありますが、原油などの商品先物は一般的には残存期間の長いもののほうが価格が高い傾向にあります。
期限が長いもののほうが期限の短い物より高い状態を順ザヤ、コンタンゴと言い、逆の場合は逆ザヤ、バックワーデーションと言います。
順ザヤにある商品をずっと持ち続ける場合、期限がきたら次の期限のものを買い直す(ロールオーバー)必要があります。この時、順ザヤ状態にある場合、価格の安いものから高いものに買い直しますので一般的にはここでコスト(損失)が発生しそれが繰り返されるので順ザヤの先物を保有し続けると損をすると言われます。
逆に言えば、売り続ければ利益が積みあがることになります。このように先物の限月間の価格差を利用した売買手法がサヤすべり取りと言われるものです。
従って、この場合もあくまで順ザヤ状態、或いは逆ザヤ状態にある場合はそのような傾向にあるというだけですし、順ザヤから逆ザヤにシフトすることもあるでしょうから確実に利益があげられるのかと言えばそうとは言えません。

なぜサヤ取りではなくサヤすべり取りなのか

サヤ取りは価格に相関性のある商品、銘柄を見つけるのに手間がかかります。
その点、サヤすべり取りは商品によって大まかな傾向がありますし、それはある程度歴史が証明していますので銘柄を見つけ出す手間というのが簡単です。
しかも、そのようなサヤすべり取りをまるで商品化したようなETFやETNが既に存在しており、そういう意味ではそれら商品を売買すれば手間暇もかからないことになります。

サヤすべり取りを商品化したものがすでにある

有名なところではVIX先物を売り続けるVIXインバース系の商品でしょう。
VIX先物は圧倒的に期限の長いもののほうが高い期間が多く、順ザヤ(コンタンゴ)状態にあるのが通常の状態です。従って、VIX先物を相場急変時に対するヘッジで買い続けると結果としてヘッジにならず損失を出し続ける結果となります。

VIXを対象とした商品のデメリット

とは言え、VIXインバースには相場が急落しVIXが急騰した場合の早期償還条項があり、実際に早期償還され紙屑になってしまいました。その後すぐに相場が落ち着きVIXが下落しても、一時的にでもその早期償還条項に引っかかると早期償還されるというリスクがあったのです。

自分でサヤすべり取りをやる事のメリット

この点、自分でVIX先物を売っていれば手間は勿論かかりますが、そのまま保持し続けていることが少なくとも可能ですし、そうなればVIXがある程度落ち着いてから損切りするなどある程度自分で売買をコントロールすることもできます。

サヤすべり取りの具体的やり方

以上のようにサヤすべり取りに最適な商品の一つとしてVIXがあります。
VIXであれば逆指値を設定しておけばVIX急騰のあおりもある程度限定されます。
とは言え、VIX系の商品が売買できる証券会社はほとんどありません。
また、買えたとしても売りから入れるところは現在ありませんので、こちらを利用することになります。
わずか数百円から簡単にVIX系の商品が売買できるのはここしかありません。

数百円から売買できるものもありますのでまずは練習してみましょう。
とは言え、VIX先物がコンタンゴ状態にあるからと言って売りで放置するのは効率が悪い面もあります。
サヤすべりとVIX特有の性質などを活かすことによる具体的やり方→ボラティリティによる機械的投機売買について

インヴァストカード

公開日:
最終更新日:2019/07/16