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原油が暴落しても先物買いで儲かる?

原油先物価格がマイナスになりました。GMOクリックの原油CFDは既に6月限を参照しているのでまだ20ドル台を維持しています。
今回のマイナス価格がついたのは原油先物の5月限で、期限が4/21日なのでイレギュラーな事態のようですが、マイナス価格がつくと一体どうなるのでしょうか?
こちらに分かりやすい解説がありました→原油先物のマイナス価格とは
WTI原油、時間外でプラス圏に戻す 通常取引で一時マイナス40ドル

相場がマイナスの場合、原油の買い手は原油とともに現金を受け取り、また売り手は買い手に現金を支払う。

5月限を買っていた投資家は、21日の最終取引までに反対売買などで持ち高を処分しない場合、5月に原油の現物を受け取ることになる。

我々はCFDなどで差金決済をするのでイメージが湧きにくいですが、要するにWTI原油先物は満期がくれば現渡しが基本なようです。
先物の売り手は現物を買い手に引き渡す義務が生じます。逆に言うと買い手は現物を必ず引き取らなければなりません。
一般的には現物を持っている業者さんが先物を売る場合はヘッジ売りが多いと思いますが、期限がくれば現物を引き渡して決済することになります。
差金決済だとここで価格差のみを受け渡すことになりますので価格が下がれば儲けですし、上がれば損ですが、現渡しなので売った金額が手に入り、現物を引き渡して終わりですね。
今回の場合は記事によれば現物の保管場所に困り買い方にお金払ってでも引き取ってもらいたいということでマイナス価格になったということです。
逆に言えば買い方も現物引き取っても保管場所がないし、そもそもですが暴落している先物を買う業者さんも投機を除きほとんどいないでしょうし、どんどん価格が下落していき更には大人のパワープレイも相まってマイナスまでいったのでしょう。
さて、ここで一つ疑問が湧きます。
先物を買っていて価格が下落すれば損しますが、マイナスになった場合はじゃあ儲かるのかってことです。
一時マイナス30ドル以上の値がついていますが、この時点で仮に買ったとしてもお金が貰えることになり代わりに現物を引き取ることになりますが、そこで現物市場でタダ同然で売却したって利益になりますよね。記事にもその点少し触れられていますがこれは最終的に現物を引き取る場合の話です。
問題は我々のようにCFD売買をしていた場合はどうなるかってことですよね。
IG証券ではWTI原油先物のCFDを扱っており5月限もありましたが現在はすでになくなっています。
マイナス価格のときに買い、さらに価格がマイナス方向へいくと利益になるってことなんでしょうか。
また、私のように25ドルくらいで買っていた人はマイナス30ドルになったとき売っていたらどうなっていたのか。原油市場の鉄火場ぶりに恐れをなして既に損切りしていますので経過を報告できないのが残念ですが。

GMOクリックの場合は原油先物を対象とするCFDはVIX先物と同様期先の先物へ切り替えるタイミングが本来の満期より前倒しで行われますが、満期直前は値がとんだりすることがあるのでそのあたりも考慮されているのかもしれません。

実はすでに原油価格がマイナス価格になるかもといわれていたようですね。
原油市場の新たな恐怖:「マイナス価格」に現実味

原油は11月頃に30ドルになるのは本当か?

原油について興味深い記事があったのでご紹介しておきます。
WTI原油再び20ドル割れ!原油の需給予測を読み解く
この記事では米国エネルギー省が公表している世界の原油需給予測やそれに基づく価格予測を紹介しています。
とは言え、米国エネルギー省が公表したのは4/7日ですが、その後4/12に石油輸出国機構(OPEC)と非加盟国が日産970万バレルの減産に合意しています。

米国エネルギー省が公表している「エネルギー見通し」を見ると世界の原油需給予測が確認できます。4/7にリリースされた資料によると5月までは10百万バレル/日以上需要が不足している状況が続き、8月までは供給が需要を上回り続けます。

例えば6月の生産量を見ると9960万バレル。それに対して需要が9345万バレルとなっています。
ちなみに2019年6月の生産量1億38万バレル。需要は1億54万バレルでした。
表をみると3月4月5月は需要が極端に落ち込んでいますが4月5月あたりが底で6月あたりから持ち直すような感じになっています。

楽観できないのは次のレポートです。

さらに4/15市場にインパクトを与えたのは国際エネルギー機関(IEA)が公表した4月の石油市場レポートです。レポートでは2020年の石油需要は前年比9.3百万バレル/日減少すると予想されており、米国エネルギー省の見通しよりも悲観的なものとなっておりました。

このあたりの解説も記事にはもう少し詳しく書いてありますので興味のある方は読んでみてください。
米国エネルギー省の予測に今回の減産合意を加味すると6月は需要が上回る結果となりますが。
確かに先物価格は大きくコンタンゴになっています。6月もので24ドル前後、7月もので29ドル前後、8月もので30ドル台ですが、昨年6月頃は原油価格は50ドル台を推移していました。
仮に本当に11月に30ドルになるとしてもコンタンゴがこれだけ大きいと30ドル以上に上昇してくれないとあまり旨味がありません。
先物価格https://www.cmegroup.com/ja/trading/energy/crude-oil/light-sweet-crude_quotes_globex.html

VXXの年率ボラティリティ124%に低下

2/24日~3/18日までのVXXのボラティリティは1日12.3%程度でした。VXXの年率ボラ195%
3/18日~4/17日までは1日約7.8%、年率換算(245日)約124%とかなり低下してきました。
ちなみに2004年~2018年のボラティリティは(理論値含む)約3.8%程度、VIXショックのあった2018年は約4.9%程度ですからやはりまだ高いと言えますが。
VIX先物だと期限がくると期先に切り替わり価格の連続性がなくなってしまうのでVXXを基準にしています。

2番底がくると思われていましたがどうなるでしょうか。恒例のくるくる詐欺でしょうか。
VIXショーター的には仮に2番底がきてもVIXがそれほど上昇しなければ勝ちですが。

原油CFDの価格調整は4/16日

原油CFDの価格調整が行われました。
結局OPECプラスの会合で減産の合意はなされたものの減産量が期待外れだった為、価格は下落に転じました。
一見上がったように見えますが、これは価格調整によるマジックです。

GMOクリックの原油CFDの価格調整が4/16日に行われるようです。

この限月変更に伴い、価格調整日である2020年4月16日(木曜日)のニューヨーククローズ時点で未決済の建玉に対し、価格調整額が受払されます。

ちなみにやはり本来の先物期限より前倒しで行われるようです。
WTI原油先物の期限はこちらで見る事ができます。→https://www.cmegroup.com/ja/trading/energy/crude-oil/light-sweet-crude_product_calendar_futures.html
今回はこのままでいけば大幅なコンタンゴで売り保有でかなり価格調整額が貰えそうですが、損益自体に影響はありません。
https://www.cmegroup.com/ja/trading/energy/crude-oil/light-sweet-crude.html
現在5月ものが20.47、6月ものが27.52で取引されています。
5月20.47
6月27.53
7月32
これだけコンタンゴの幅が大きいとさすがに長期買持にはかなり不利に働きそうです。